30分でブログを書く

他人が読みやすい文章を書く,というのは何とも難しいもので,常日頃から第三者の目を意識して文を綴っていても,実際に自分の書いた文を誰かに読まれる環境に置かれなければどうもどこかで妥協してしまい,書いているときの自分にしか分からない文章が出来上がってしまう。頭で考えていることを文字に起こすだけでも大変なのに,そこから更に読みやすさまで意識して書くとなると苦労も一入である。そのうえ誠残念なことに私はいささかと言うのでは足りない程度に筆不精であるから,野放図にものを書こうとしてもちっとも作業が進まないのである。

そこで私は考えた。面倒くさがりな私が諦めることなく文章を書く訓練を続けるにはどうすればよいか。

30分。1日に30分だけと時間を決めて,その間にブログ記事を1本書き上げてしまうのである。事前に頭の中で構想を練るような時間までは含めないが,一度画面に向かって記事を書き始めたら30分後に出来上がったものだけを成果物としてウェブに公開することにする。

文を書きたがらない癖に細かい部分の表現を気にしていっそう筆が進まず,A4一枚埋めるのに何時間もかけてしまう私であるから,とかく30分と時間を決めて文章を書いてみた方が建設的なのではないかと思い当たった次第である。

このように,たかだか500数十文字を書くだけで既に20分以上を費やしている。文章を打つのに慣れるにつれて,単位時間あたりに捻り出せる文字数も増えてほしいものだ。上達するためには,向上心を持って,意識して励むことが肝要であろう。

可能な限り毎日習練したいが,なにぶん私は飽き性でもあるので,なにより明日もこうして更新できるよう未来の自分に期待をして,ひとまずは筆を擱きたい。