アニメ『ワンパンマン』第2期13話~18話

なぜかスルーしようとしていたアニメ『ワンパンマン』の第2期であるが,なんとか第1期(なんと放映は2015年秋だったらしい。もう4年も前である。)を通して視聴していたことを思い出し,視聴に踏み切ることができた。

やはり面白いアニメである。全体的に作画も丁寧だし,テンポもそこまで遅いわけではない。ハゲマントの台詞があそこまで感情を込めない必要があるのかは少し疑問であるが,別に不快なわけでもない。

作画で言えば,アニメは村田版コミックが原作となっているからか,基本的に女性キャラクターがネームド,非ネームド問わずみな美形である。特にタツマキ,フブキ姉妹の造形は気合が入っているように見受けられる。CVもタツマキに悠木碧,フブキに早見沙織と豪華で……そういえばこの2人はアニメ『幼女戦記』のメインキャラクターで共演していたことを今思い出した。主人公のターニャ・フォン・デグレチャフという背の低い幼女を悠木碧が,デグレチャフの副官のヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフという若い女性を早見沙織がそれぞれ務めている。とは言ってもタツマキとデグレチャフ,フブキとセレブリャコーフに身長面以外で特に共通する属性はないと思われ,配役が被ったのは偶然であろう。悠木,早見両氏の人気と実力から考えれば様々な作品に出演しているのも肯ける。

CV関連で更に付言するならば,17話でモブの女性キャラクター複数に声を当てていた紡木吏佐という方が気になった。どうやら冒頭に登場した女性幹部,怪人の舞妓プラズマ,異種格闘技大会の出場者リンリンの3名で出演していたらしいのだが,かなりしっかりした演技の印象を受けた。気になったのは女性幹部とリンリンの声に田村ゆかりを,舞妓プラズマの声に飯田友子を連想したからである。田村,飯田両氏は別に声質が似ているというわけでもないと思うのだが,紡木さんの演技からどこか両者に通ずるものがあると私の耳は感じたらしい。

この例のみならず,最近の声優さんは様々な声質を使い分けていらっしゃる方も少なくないように思われる。直近では,アニメ『オーバーロード』のソリュシャン・イプシロンの声が佐倉綾音であることに全く気付かなかった。単純に加齢に伴って俗に言うダメ絶対音感が退化しているとか,そもそも最近の声優の声情報のインプット量が圧倒的に少ないとかの可能性もあるが,しかしやはり最近の声優さんは多芸な方が多いと思う。

何の話か分からなくなったが,とかく『ワンパンマン』第2期は視聴を継続したい。