『ゴブリンスレイヤー』関連

2018年秋アニメに『ゴブリンスレイヤー』という作品があった。放送開始以前からマークしていたわけではなく,その後に流れてきた情報から源流がやる夫スレにあると知った。そうであるならば一度はチェックしておかなければならないと思いつつ,中々重い腰を上げることができないまま過ごしていたら鑑賞するのが今頃になってしまった。

アニメ1話,深夜アニメとはいえ結構凄惨な描写である。主人公側も敵側も容赦のない作品は嫌いじゃない。しかし冒険者ギルドの受付システムはあまり洗練されていない印象を受けた。

アニメを1話見終えてから,元になったというやる夫スレを探す。◆CoNaNQHQikの作品が『ゴブリンスレイヤー』という名でまとめられているサイトがあり,恐らくこれのようだった。ここからやる夫スレの本編を通しで見てみる。やる夫スレ版は序盤は物語形式というより設定の羅列のようであったが,中盤以降はストーリーが見えてくるような形態だった。これは世界観だけ共通しているものの,小説版ないしそれを原作とするアニメ版とは別作品ということになっているらしい。

やる夫スレ版を観終わって小説版1巻*1を購入してみる。そして読み始めて違和感を覚える。何かがおかしい。そう思って読み進めるとほどなくして違和感の正体に気付く。地の文が1行ごとに改行されているのだ。毎行空行を挟んでいるというわけではない。ほとんどの行が,次の行にまたがることなく結ばれ,段落と化しているのだ。上のマージンが広いのではない。会話が来れば開き鉤括弧は他の文頭の文字より1字上に来ているし,時折現れる2行に跨った文章も2行目の最初の文字は1行目よりも1字高い。ある意味詩的な記法が取られている。

小説版の第1章を読み終えたあたりでアニメの続きを視聴する。冒険や戦闘の描写はアニメの方が練られているように感じられ,そのまま何話か観てみたものの,5話の途中でやはり細かな描写で自分には合わないように思われ視聴を止めてしまった。

小説版は1巻を読み終われるようできるだけ努めているところである。